2011-01-01から1年間の記事一覧

日曜日の歴史学

筆者の山本 博文(やまもと ひろふみ、1957年2月 - )は、日本近世史専攻の歴史学者。岡山県生まれ。1984年、豊臣政権において諸大名との意思伝達にあたる「取次」に注目した論文を発表。以後、「取次」概念は、その後の豊臣政権研究の不可欠な概念となる。1…

 正直に書いちゃうけど、さほど面白くなかったです。

(あらすじ) とうとうロシアと開戦した日本。だが、国力の差は圧倒的にロシア側に有利であった。ロシアが本気を出せば、日本なんて消し飛んでしまうはずだったのだが……。 なぜかロシアの大将は愚劣な作戦をし、前線の将軍は勝てる戦から逃げ出し、といった…

司馬遼太郎さんによる、日本が近代化して列強諸国と肩を並べるまでになっていくまでの歴史群像物語です。

いやー、ロシアに対して非常に厳しい意見を吐いてますね。事実、ロシアはしなくていいけんかを日本にふっかけた上に負けちゃったので、言われてもしょうがないところがあるような気がしますが、冷戦時代に書かれたという時代背景を考えると、司馬さんのこの…

正岡子規と、彼の友人である秋山兄弟の話です。

正岡子規以外はほとんど知らない人ばかりでした。どんだけ日本史にウトいんだとわれそうです(笑) あらすじは、食い詰めた貧乏武士の秋山兄弟が、立身出世のために、タダで学校へ行けるというので田舎の伊予から都会に出て行き、そこで三人はそれぞれの道を…

四人の著者による、龍馬研究本です。

北原亞以子、宮地佐一郎、高橋三千綱、山本竜也。どなたも歴史に詳しそうです。 高橋によると、龍馬はやさしい子で、泣き虫だったということになってます。別の書物、<徹底検証 坂本龍馬>では、泣き虫だの寝小便の癖が少年時代まで抜けなかったことだの寺…

2011/10/6 「坂本龍馬101の謎」

この本には、「菊池明」と「伊東成郎」と「山村竜也」の三人が共著しています。いずれも龍馬・新選組研究家として有名な方、なのだそうです。 それだけに、マニアックな内容なんですが、「龍馬の謎<徹底検証>」(加来耕三)の本と食い違っている部分があり…

 竜馬の伝説と史実をはっきり区別して書かれていると思われる書物です。

びっくりしたのは、司馬さんの採用した竜馬の過去のいくつかが、坂崎紫潤の「汗血千里駒(かんけつせんりのこま)」からの創作だという指摘です。 具体的には、「竜馬の背中に馬のごとき毛がはえていた」「十代になっても寝小便のくせがあった」「見込みがな…

司馬遼太郎の「竜馬論」を研究した本です。

武田鉄矢さんによる司馬遼太郎から見た竜馬伝の感想というか、研究ですね。 残念なことに、司馬遼太郎からの引用が多くて、オリジナル視点がほとんどないというところがありますが、竜馬がものすごく好きだということはよくわかりました……(笑) もちろん、…

「竜馬がゆく (8)」司馬遼太郎

司馬遼太郎目線からみた竜馬伝の続きです。 今回で竜馬は暗殺されて終わってしまうのですが、「だれが」「なぜ」竜馬を殺したのか、推測すら司馬さんは控えています。さすが、ノンフィクションを書いている人だけのことはある。エピソードとして、「パークス…

「竜馬がゆく (7)」司馬遼太郎 司馬遼太郎目線からみた竜馬伝の続きです。 今回は、お慶と暗君容堂が主要人物。 お慶という、商売の天才が出資したお金で手に入れた船を紀州に沈められて、公海法上紀州のミスであることを相手にのませた竜馬が、薩長土の…

「竜馬がゆく (6)」司馬遼太郎

司馬遼太郎目線からみた竜馬伝の続きです。 今回の主要登場人物は二人。 薩摩藩に、さんざん煮え湯を飲まされた長州藩の知恵者、桂小五郎と、かれと講和をむすぶに至る西郷隆盛。 あらすじは、刻々と倒幕の気運が高まる時期に、竜馬が思想の違いではなく、利…

「竜馬がゆく (5)」司馬遼太郎

司馬遼太郎目線からみた竜馬伝の続きです。 今回の主要登場人物で、西郷隆盛が出てきます。西郷と竜馬の考え方の対比が、面白かったですね。「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らぬ人は、始末にこまるものなり。この始末にこまる人ならでは、艱難(かん…

「竜馬がゆく (4)」司馬遼太郎

司馬遼太郎目線からみた竜馬伝の続きです。 今回の主要登場人物も三人。 竜馬に恋をするあまり、自ら竜馬の寝床へ赴き、自分の操をささげようとするさな子。そして、自分の理想を貫くあまり、時代の犠牲になった武市。最後に、土佐藩の暗君、容堂。 あらすじ…

「竜馬がゆく (3)」司馬遼太郎

司馬遼太郎目線からみた竜馬伝の続きです。 今回の主要登場人物も三人。 才士だが、自分の策に溺れ、人を愛することのない清河。口が悪く、人を見るとバカにしか見えない癖に、竜馬をやたらと気に入る勝海舟。そして、竜馬が惚れてしまうおりょうさんです。 …

「竜馬がゆく (2)」司馬遼太郎

司馬遼太郎目線からみた竜馬伝の続きです。 今回の主要登場人物は三人。 竜馬が兄弟同然に気心の知れた武市と、ひょんなことから「拾って」しまった公卿侍水原播磨介、脱藩するときに刀をくれた竜馬の姉のお初さんです。 三人目は、実は、脱藩のヒントを与え…

「竜馬がゆく (1)」司馬遼太郎

作者の司馬遼太郎は日本の小説家、ノンフィクション作家にして、評論家。実証性の高い娯楽作品を書いたことで有名です。 「竜馬がゆく1」には、桂小五郎が出てきますが、ここ一週間でわたしの調べた桂小五郎のデータよりも、詳しいだけでなく面白いので驚き…