「竜馬がゆく (8)」司馬遼太郎

司馬遼太郎目線からみた竜馬伝の続きです。


今回で竜馬は暗殺されて終わってしまうのですが、「だれが」「なぜ」竜馬を殺したのか、推測すら司馬さんは控えています。さすが、ノンフィクションを書いている人だけのことはある。

エピソードとして、「パークス」VS「後藤」の対決がありましたが、この話も面白かったです。ま、ちょっと他国に差別的だと思うこともありますが、司馬さんだからしょうがないよね(笑)

長いお話でしたが、竜馬が、革命を起こしながらも自分はそのトップにならない、というところ、竜馬らしさを感じて、さわやかな気持ちになりました。

土佐の志士たちが、「救民のために」革命にたちあがった、というくだりでは、「やはり法然親鸞と<日本人論>を言い出した竜馬とは、どこか似てる」という思いも去来しました。

このストーリーの他にも、竜馬の逸話がおさめられた本がいくつかあるので、それも併せて読んでみると、より深く幕末が味わえそうな予感がします。
来週は、その幕末関連本をいくつかご紹介したいと思ってます。

新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)

新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)